走水海岸のアートカフェ「かねよ食堂」(横須賀市走水1)で11月7日、ハワイ在住アーティストのヘザー・ブラウンさん来日に合わせて、24組の多彩なアーティストたちが参加する「ART ON THE BEACH (アートオンザビーチ)」が行われた。今年で3回目。
砂浜の特設スペースで作品を展示したほか、ライブペインティングや音楽ライブも行われ、参加者はビール片手にビーチパーティー形式でアート・パフォーマンスを楽しんだ。夕暮れになると作品がライトアップされ、ガラスアートにも火が灯った。写真作品のスライドショー、音楽に合わせてファイアーダンスも披露されるなど、様々な分野の個性豊かなアーティストたちが競演した。
ハワイから参加したブラウンさんは「ここは海のエネルギーが感じられるファンタジックな場所。砂浜に海を描いた作品を飾ってもらい、とてもハッピーな気持ちになった」と笑顔を見せる。海や自然を描いて注目を集めるブラウンさんは今春、東京・青山に常設ギャラリーをオープンしている。
参加アーティストは、ネイチャーアートのヘザー・ブラウン、ライブペイントの狩集広洋、流木アートの山本剛、ガラスアートの「Jonas」、染色家の「LITMUS」、ドローイングの工藤村正、渡部将、シキヤヒデモリ、ヒダタカヒロ、「Kads MIDA」「Yusuke Hanai」「ikko」「Jon (kaneyo art studio)」、写真家の志津野雷、高波邦行、ミュージシャンの「ピーすけ・ハンちゃん」「Kazz」「Kamoku Takahashi」「Yukalicious」「RICKE-G」「Tommy Returntables(DJ)」、ファイアーダンスの「Kusahibari」さんら24組。
元漁師小屋を改装した「かねよ食堂」は、アートスタジオ&カフェとしてアート展示会を行うほか、雑誌撮影やミュージシャンのPV撮影などにも使われる隠れ家的存在。
「Jon」の愛称で親しまれるオーナーの金澤等さんは、海草を使って砂浜に絵を描いた。金澤さんは「町外れの砂浜にある『かねよ食堂』という場所から、見えてくること、伝えたいことをアートで表現するイベント。参加アーティストとともに、ひとつの作品として共有できる『アート空間』が生まれた」と話す。