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映画監督・矢城潤一さん、最新作上映会-横須賀舞台の映画作り目指す

横須賀・どぶ板通りをロケハンする矢城潤一監督

横須賀・どぶ板通りをロケハンする矢城潤一監督

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 横須賀在住の映画監督・矢城潤一さんの最新作「ばななとグローブとジンベイザメ」上映会が8月17日、ヨコスカベイサイドポケット(横須賀市本町3)で開催される。同監督の高校時代の同級生らで作る同上映実行委員会が企画。

矢城監督の最新作「ばななとグローブとジンベイザメ」のワンシーン

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 当日は、上映会前に市内高校演劇部などを対象にした映画講座を行うほか、矢城監督や出演俳優らによる舞台挨拶も予定する。

 同作品は、東京・沖縄を舞台に描かれる父と子の物語。弁護士を目指す青年・光司は婚約者との結婚話が進む中、忘れていた父の存在が浮上する。家族を捨てて自由奔放に生きる父に反感を持ちながらも、父親探しの旅に出る…というストーリー。出演は中原文雄さん、塩谷瞬さん、原田佳奈さん、清水美沙さんほか。上映時間は107分。

 矢城監督は三浦市生まれで、県立横須賀高校を1980年(高32期)に卒業。今年2月、東京・銀座で行われた同作品上映会に、高校時代の同級生らが集まり監督と交流。「監督の作品をみんなで応援していこう」と盛り上がったという。

 同級生らは矢城監督が企画する「横須賀を舞台にした映画を作りたい」との情熱に共感。その後、同級生・後輩・友人たちに呼び掛け、映画制作や上映を支援する実行委員会を立ち上げた。

 矢城監督は専修大学を卒業後、北野武・原田眞人・長崎俊一監督など実力派監督の元で助監督の経験を積んだ。1998年に映画「ある探偵の憂鬱」を初監督し、バンクーバー国際映画祭・新人賞部門にノミネート。2008年、2作目の長編映画「ねこのひげ」を監督。

 脚本家としても活躍し、「ウィニングパス」(松山ケンイチ映画初主演)、「ふたたび swing me again」(財津一郎主演)など映画やテレビドラマの脚本を担当。初小説「ふたたび」は第5回日本ラブストーリー大賞・エンターテイメント賞も受賞している。

 矢城監督は「今回の上映会を機に、横須賀を舞台にした映画制作のスタートラインに立ちたい」といい、「市民参加型の映画作りを進めたい。映画の面白さを知ってもらう映画塾の継続的な開催なども考えている」と話す。「次回作では、どぶ板通りやスカジャン、ハーフの帰国子女などをテーマに横須賀っぽい街の風景や人間模様を描きたい」と意欲を燃やしている。

 上映は13時~、16時~の2回。チケットは大人1,000円(前売り・当日券共通)、中学生以下500円(当日券のみ)。横須賀芸術劇場チケットセンター、上町のカフェ「RRRoom」などで前売り中。詳細は、同映画オフィシャルサイトで確認できる。

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