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ガリバー横須賀上陸説、中学英語教科書に掲載-観音崎がガリバー名所に

「ガリバー横須賀上陸説」を紹介する中学英語教科書「サンシャイン」

「ガリバー横須賀上陸説」を紹介する中学英語教科書「サンシャイン」

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 来春に全国で使用される中学英語教科書に、ジョナサン・スウィフトの小説「ガリバー旅行記」と横須賀とのゆかりを紹介するエピソードや同市のガリバー観光イベントが掲載される。掲載する教科書は、開隆堂出版(東京都文京区)が編集・出版する中学2年用「サンシャイン」。

ガリバーが登場する「観音崎フェスタ」も写真付きで紹介(関連画像)

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 同教科書では、第5章「ガリバー旅行記」紹介コーナー(4頁)に掲載。1726年に出版された同小説には、ガリバーの日本上陸は「1709年5月」と記され、上陸地点の「ザモスキ(Xamoschi)」は地理的記述から横須賀の「観音崎(Kannonsaki)」との説があり、江戸時代に幕府外交顧問・三浦按針(ウィリアム・アダムス)が英国に送った書簡をスウィフトが所蔵していたことも知られている。

 同社編集部の伊勢馬場宏さんは「英米文学を研究する教科書執筆者の大学教授がこの説に注目し、日本の子どもたちにも身近に感じられる題材として紹介したもの」といい、「ガリバーが登場する観音崎フェスタも取材し写真付きで掲載した」と話す。同社の英語教科書は全国で20%のシェア。横須賀市が来年採択するかどうかは未定だ。

 ガリバーでまちおこしを推進する市民団体「よこすか未来塾」の桐ヶ谷良之さんは、「2年前にガリバー上陸300年記念で盛大なイベントを実施、各メディアでも紹介された」とし、「夢のあるエピソードが全国の子どもたちに伝われば」と笑顔をみせる。

 横須賀在住のミステリー作家・山口雅也さんはガリバー旅行記の続編「狩場最悪の航海記」を現在執筆中で、今年9月下旬に文藝春秋から出版予定。同作品でもガリバー観音崎上陸説が紹介されるなど、「横須賀のガリバー」が広がりを見せている。

 同教科書は、横須賀市主催の教科書展示会で閲覧できる。会場は市立教育研究所(同市久里浜6)、ヴェルクよこすか(日の出町)。開催時間は9時30分~20時(最終日は16時30分)。30日まで。

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