出勤前に綱渡りのレッスン-海辺の公園で「早朝綱渡り倶楽部・朝ツナ」

葉山公園で行われる「朝ツナ」には会社員・カップル・親子の参加者も

葉山公園で行われる「朝ツナ」には会社員・カップル・親子の参加者も

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 横須賀西海岸のアウトドア店「3ノット」(横須賀市秋谷)が海辺の公園で始めた「早朝綱渡り倶楽部・朝ツナ」が話題を呼んでいる。

絵本「綱渡りの男」(モーディカイ・ガースティン著)が教科書

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 今年5月からスタートした企画で、月に1~2回、葉山公園で朝6時~8時まで「綱渡りのレッスン」を行っており、出勤前の会社員や登校前の小学生なども参加する。潮風を浴びながら綱渡りの練習をした後、キャンプ用ストーブで湯を沸かしてこだわりのコーヒー豆を使った熱いコーヒーを楽しむというアウトドア企画。

 同店オーナーの寒川一さんは各地のイベントで「スラックライン(綱渡り)」を取り入れてきたが、サーファーが早朝に波乗りをする姿を見て「朝ツナ」を思いついたという。「朝に強いメンバーが集まって、早朝から『朝ツナ&コーヒー』をやろうと盛り上がって始まった。出勤前に綱渡りで汗を流し、コーヒーを飲んでから仕事に出かける人も現れた」と話す。

 スラックラインはバランス感覚を養う新しい遊びで、ヨーロッパ全土で人気のあるスポーツ。ドイツ製『Gibbon Slackline』を使い、公園の木などを支柱にして弾力性のある幅5センチのナイロン製ベルトを張って綱渡りを行うもの。

 「庭・公園・山・湖など、すべての場所が遊び場に変わる」(寒川さん)。足の親指に重心をかけてバランスをとるが、初心者はベルトに乗るまでにひと苦労。「何度もトライする精神が綱渡りの神様に通じると、いきなり乗れたりするのが面白い」(同)。音楽を流しながら宙返りなどの曲芸を取り入れる「スポーツ競技スタイル」、黙々と自分と向き合う「禅スタイル」など楽しみ方もいろいろ。葉山の座禅会では、座禅の後にスラックラインを取り入れて心身のバランス訓練に応用しているという。

 25日に行われた「朝ツナ」には、早朝から8人が参加。出勤前の会社員男性は「朝の太陽を浴びながら、芝生の上で素足になって行う綱渡りは気持がいい。綱渡りの練習で集中力も養える」と笑顔を見せる。カップルで初参加した女性は「ゆらゆらと揺れる綱と向かい合ううちに、体と綱が一体化してきて楽しくなった」と話す。

 開催日は金曜の朝(月1~2回、不定期)。参加費は初心者=1,500円、2回目以降=1,000円(コーヒー付き)。10月11日・12日にはスキルアップを目指す「富士スラックライン強化合宿 with Gibbon」を予定。詳細はサイトで確認できる。問い合わせは同店(TEL 046-845-5550)まで。

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